先週の土曜阪神11レース・11月14日(土)阪神11R GⅡデイリー杯2歳ステークス(2歳オープン、芝1600m)に出走したカイザーノヴァは5着でした。
(広尾サラブレッド倶楽部様より許可をいただき、公式サイトの情報を転載しております)
カイザーノヴァ
20.11.14
好スタートから前半は2~3番手に位置。先頭を窺いつつ直線を迎えましたが、残り250mで失速。結果5着での入線となっています。
「高速馬場で前が止まらない競馬が続いていましたし、ゲートを出てくれましたので、そのままあのポジションから運んで行きました。結果的にはこの馬場がこたえて脚を溜めることができませんでしたが、最後も止まっているわけではありませんからね。道中で何回も手前を替えていましたし、その辺りの幼さが解消してくればもっと反応できるようになり、際どい競馬になってくるものと思われます」(坂井騎手)
「本馬には不向きな高速馬場でしたね。それでも暮れの本番まで中4週ありますし、力が要る馬場になれば、まだやれると思っています。今日は高速馬場に泣かされました」(矢作調教師)
◆ゲートが良すぎて前々の競馬となり展開も厳しくなった上に、高速馬場のレコード決着。頭の位置が高く、終始若さを覗かせる現時点での本馬には対応しかねるレースとなりました。なお、このあとは、12月20日(日)阪神11R 朝日杯フューチュリティS(GⅠ・芝1600m)を意識。まだ奥はありそうですので、持てる能力をフルに発揮するためにも、メンタル面の成長が待たれるところです。(HTC)
…という事で、2度目の重賞挑戦となったカイザーノヴァのGⅡデイリー杯2歳Sは、8頭立ての5着(3番人気)という結果に終わりました。
結果は残念でした敗戦の要因は明確で、北海道の洋芝と違い「不向きな高速馬場」での競馬、1600mを32秒台前半で走らされるような競馬は現状まだストライクゾーンに入っていない、という事でしょう。
これは身体の使い方という所もそうですし、「道中で何回も手前を替えていましたし、その辺りの幼さが解消してくればもっと反応できるようになり、際どい競馬になってくる」という鞍上の談にもあるように精神的な幼さが集中力の低さ、あるいは追い出してからの反応の遅さに繋がっている部分もあるのかなと。
ただまあ、他の出資馬で言えば来週のジャパンカップに出走予定のクレッシェンドラヴでも超高速決着だった1000万条件のレースでは4着に敗れたように、例えその組み合わせの中で地力が上の存在であったとしても、舞台設定ひとつで案外あっさりと敗れてしまうもの。
そんな訳で、今回のカイザーノヴァも「高速馬場のレコード決着」となったここでは「掲示板まで」という結果に甘んじる事となりましたが、開催が進んで朝日杯FSが「力が要る馬場」での競馬になってくれれば今回先着を許した馬たちとの着順の逆転、あるいは別路線組との真っ向勝負も十分に可能なはずだと思いますから、次走に向けてまずは久々の実戦を終えての疲れをしっかりと癒し、再び態勢を整えたうえで捲土重来を期す一戦へと臨んでもらえれば、と思います。