先週末の土曜京都メインレース・11月3日(土・祝)京都11R GⅢファンタジーステークス(2歳OP・芝1400m、牝馬限定戦)に出走したエレナレジーナは6着でした。
(広尾サラブレッド倶楽部様より許可をいただき、公式サイトの情報を転載しております)
エレナレジーナ
18.11.03
ゲートを互角に出て、前半は後ろから2頭目。直線に向き、馬場の真ん中を通って懸命に脚を伸ばしましたが、前とは差があり、結果6着での入線となっています。
「馬場も普通に歩いて入れましたし、キャンターに下ろしても掛かることなくスムーズな返し馬。2戦目ということもあって落ち着いていたように、そういう面では良かったと思います。作戦としては、『前に他馬を置いて』行く形。ちょうどダノンがいましたので、その後ろで我慢の競馬となりました。少しハミを噛むようなところがあったとは言え、許容範囲でしたし、内容としてはそう悪いものではありませんでしたよ。前走時もそうでしたが、コーナーで少しトモが流れるようなところがあったり、直線でやや内にモタれる感じがあったりと、今はそれを矯正しながら。それでも最後は6着争いの競り合いに先着してくれたように、頑張って走っていたと思います」(藤岡康騎手)
◆道中は勝ち馬の直後につけていたものの、直線に向いて一気に引き離されてしまう形。まだ要所で若さを覗かせていたように、折り合いも含めて競馬を教えている段階でもありますので、ゆくゆくはこの差を少しずつでも縮めていければと思います。ひとまず輸送をクリア(+2kg)してくれたのはプラス材料ですし、まだまだ良化の余地はあるはず。これから経験を重ねていく中でさらなるパワーアップを図り、もうひと回り大きく成長を遂げて欲しいところです。(HTC)
まずまずのスタートを切ると行く馬を行かせ、こちらは中団後方から。
その後、レースの流れが落ち着いたことで行きたがるエレナレジーナを抑えるために鞍上の藤岡康太Jが手綱を引くこととなり、少し位置を下げて後方2番手からのレースになります。
そのままレースが進んでいき、勝負所に差し掛かると他馬が動いた兼ね合いもあって最後方のインに入ることになりますが、そこから直線入り口で一気に大外へ持ち出して追い出しを開始。
直線入り口の時点で目の前にいた勝ち馬ダノンファンタジーには追いていかれたものの、エレナレジーナ自身もしっかりと伸び、脚が上がった馬を外から1頭2頭と交わしていきます。
最終的に前の争いからは差を付けられたものの、ゴール前で並んでいたヴァニラアイスをクビ差交わし、6番手でのゴールインとなりました。
・・・ということで、重賞への挑戦となったエレナレジーナのキャリア2戦目は、9頭立ての6着(8番人気)という結果になりました。
目標としていた賞金加算が成らなかったのは残念ですが、今回は3か月ぶりの久々に加えてメンバー中唯一の輸送参戦、そしてキャリア2戦目での重賞挑戦と厳しい条件が揃っていたなか、最後まで良く頑張ってくれていたかなと。
また、レース前から既にクラシック候補の呼び声があった勝ち馬ダノンファンタジーは確かに強かったものの、エレナレジーナ自身も時計的には2着馬との差を0秒5でまとめ、また強敵揃いの中にあって使った上がりは3F=34.3でメンバー中3位タイと、単勝オッズ109倍をつける大穴扱いでの出走ながら各所で良い所を見せてくれたのは何より。
最終的に上位勢には少し水を開けられましたが、そんな中でも接戦となった6着争いをキッチリと制してくれたことですし、あくまでも個人的な意見としてではありますが、今日のところは満足のいく競馬をしてくれたように思います。
さて、出資馬としては初めて新馬勝ちを収めてくれたエレナレジーナが夏以来のキャリア2戦目、大きなチャレンジとなったファンタジーSへの出走を無事に終えてくれました。
この後の動向については現段階では明かされておらず、明日の近況更新待ちということになりますが、帰厩後のメニューからも久々となる今回をメイチとして攻め込んでいる感じまでは受けませんでしたし、レース後も順調であれば今年中にもう1度くらいは競馬場で見ることが出来るやもしれません。
もちろん、馬格的なことも含めてもう一段のパワーアップが欲しい現状でもありますから、今後に向けて一度放牧に出して更なる成長を促すというのも十分に「アリ」な選択肢だと思いますし、この辺りのことは陣営サイドにお任せ。
いずれにしても、目下の目標となる更なる賞金加算に向けて今はしっかりと英気を養ってもらい、激戦の疲れを癒したうえで再び調子を上げていってもらえればと思います。